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玄米の品質管理と産地へのフィードバック
入荷した玄米の成分・粒質・白度を検査します。検査結果は倉庫での保管管理に加え、次回の仕入れや産地へのフィードバックにも使用され、品質改善と安定調達に役立てています。
精米工場内に併設されたライスラボでは、
入荷した玄米と精米された白米の品質測定・管理を行っています。
ライスラボは、その名の通り「お米の検査・分析」をする専門機関。
入荷した玄米を倉庫に保管する前の品質チェックを行い、検査結果を仕入部門にフィードバック。精米後の白米も検査・分析し、さらに実際に炊飯して味を確かめています。
25年以上にわたり蓄積されたお米の品質データ
ライスラボが検査・分析するのは「お米の品質」。量販店さまや飲食店さま向けに毎日のように配送されるお米の品質を、高い水準に保つため、品質基準を定めて毎日データを取り続けています。
品種・産地・銘柄ごとのお米の品質データは、いわば「お米の潜在能力」を示す指標です。このデータを活用し、新たな商品開発にも取り組んでいきます。
ライスラボは、お米の生産者さまから入荷した玄米の検査・分析、精米工場で精米した白米の最終検査・分析、そしてお米の可能性を引き出し、高付加価値な商品開発や提案に活かすための研究を行う高知食糧の「お米の研究機関」です。
ライスラボはお米の品質検査・分析技術を活かした高付加価値の商品開発を目指しています
生産者さまと共に開発した「無洗米 高知県産米 ミルキークイーン」が
ONWARD MARCHE AWARD を3回受賞
ONWARD MARCHE AWARD を2020年、2021年、2024年の計3回受賞した商品のお米をつくっているのは、横田朋和さん。改良を重ねて実現したミルキークイーンは小粒ながらもっちりと粘り気があり、冷めても美味しいと評判で、今回の受賞にもつながりました。
高知市五台山に位置する田んぼは、適度な海水を含む肥沃な土壌。肥料の量を工夫しながら育てたお米はライスラボで細かく検査し、気付いた点は横田さんにフィードバック。二人三脚で美味しいお米の開発を目指しました。
「冷めていてもおいしく、甘みが感じられるお米です。おにぎりや、お弁当にもおすすめです」と横田さん。
ライスラボの品質検査・分析の流れ
成分分析計によって、玄米や精米に含まれる水分、タンパク質、アミロースを測定します。
穀粒判別器(こくりゅうはんべつき)によって、玄米や精米の粒質を判別します。
それぞれ6区分に分離して、構成比率を検査します。
お米は仕入れた玄米と精米した直後の白米、2度の選別をした上で、商品として店頭や飲食店に販売されています。
白度計によって玄米や精米の白度を計測します。玄米の白度は適切な精米を行うための参考データとなります。
精米の白度は商品化直前の精米の品質を確かめるために計測します。
味度メーターによって、お米のおいしさの正体である保水膜(炊飯中に米粒表面からの溶出物が煮詰められ、濃縮、ごはん粒表面を覆ったもの)を実測します。味度値は100点を満点として表示されます。
ライスラボでは、専門検査員が複数の分析機器を使って、データによるお米の検査・分析を行っています。基本的な検査に使う指標だけでも以下の7つがあります。
物性測定機テンシプレッサーによって、ごはんの食感を物理的に測定します。
炊き上がり時の経時変化のデータ値で米の特性を知り、適正加水量や用途に適したお米を提案するのに役立てます。
精米したお米を実際に炊飯器で炊いて、食味検査します。炊き上がりの外観(白さ、光沢)・香り・硬さ・煮崩れ(粒ぞろい)・粘り・味・問題点を評価します。
ライスラボでは、分析機器を使ったデータによる検査だけでなく、実際にお米を炊飯して検査員が味をみる食味検査を行っています。
分析数値と食感のデータ結果は、産地や銘柄とともにデータ化して保存、管理し、蓄積しています。